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高尚なドラマ「眩しくて」

視聴者の知性を問われたような作品だった。
不条理だらけの世の中でいかに自分を納得させながら、いくばくかの輝く瞬間を待ち焦がれ、宝物のように胸に秘め生きていくのか。
人生の普遍のテーマ。まるで純文学を読み終えたような重苦しい気持ちにもなった。
けれど、物語の登場人物達は誰も皆暖かくて。辛い現実の中でも涙を拭って強くたくましくそして、軽やかに歩んでいく。

全てがハルモニの妄想だった。病気のなせる技。
けれど確かにときめきを感じる瞬間があった。

キャストがこれまた良かったなー。
ハンジミンちゃんの厳しすぎるオンマ役も新鮮。若くして夫を亡くし、女手一つで息子を育てていく覚悟を強く感じた。
アンネサンしが、姉は生きているのコミカルな演技とは真逆の、物静かで思慮深い息子、夫を演じきり見事だった。
厳しく育ててくれた母が、息子を父親だと思い込み惜しみない愛情を表現する様を痛々しそうに切なく見守り、最後に厳しかっただけと思っていた母が実は、自分をどれほど愛し、大切に思っていてくれたかを思い知ることになる。

そして、失礼ながらこんなに豊かな感情表現が出来ると思っていなかったナムジュヒョク君。愛されて育っていないので、人との接し方、子供への愛し方がわからないという不器用で感情乏しいキャラだったにもかかわらず、時折垣間見せる微笑みや怒りなど、じーんと伝わるものがあった。
きっとナムジュヒョク君にとってとても成長できた記念すべき作品になったんじゃないかしら、上から目線で申し訳ない。

なんといっても圧巻はキムヘジャ先生ね。20代から70代まで演じ分けられた素晴らしさ。
貧しくて苦労しても隠せない品位。滲み出る暖かさ優しさ優雅さ気品はヘジャ先生のお人柄。
キムヘジャ先生あっての名作。
どんなに逆境に追い込まれ苦難に見舞われても、このドラマのヒロインのように、時に勇敢に立ち向かい、時にしなやかにやり過ごしながら凛として生きていけば、あんなに暖かい笑顔が浮かぶ人になれるのだと教わりました。

見る人を選び、解釈が人それぞれになるかもしれない少し難解なドラマ。
でも詩的な心を大切にする韓国ならではの繊細で壮大な名作だったと思います。
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Posted by まりあんぬあしゅー on 03.2019   0 comments   0 trackback
Category :眩しくて

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