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「カーネーション」、終わりました(;O;)

半年間、我が家を楽しませてくれたドラマ、NHKの朝ドラ「カーネーション」がとうとう終わってしまいした。
前作の大好評だった「おひさま」も良かったけれど、それまでのNHKらしい優等生的範疇にきっちりおさまった、どこか嘘っぽいところも感じるドラマでした。

「カーネーション」は主人公たちがそれぞれ、子役の糸子ちゃんが元気で明るく可愛くて、成人糸子の尾野真千子さんが既に彼女の代表作といえるくらいにこわいくらいぴったりはまってて、老年期を請け負って賛否両論騒がしくやりにくかったんじゃないかと思われる夏木マリさんもすごく頑張ってて、とてもリアルでした。

もちろん実在の人物がモデルだから、ということもあるでしょうけれど、岸和田弁を駆使した脚本、言葉を巧みに使いこなし、時には朝から?NHKが?ってチャンネル間違えたかと思うほど汚い言葉や舌打ち、など過激な台詞の応酬もあり、親子、姉妹のすさまじい取っ組み合いのけんかシーンなど、それまででは考えられないほどの思い切った演出で、絵空事ではない胸に迫る人間の真実をまざまざと見せつけられ、より深く強く共感できたのです。

深夜番組などでちょいちょい小出しにしてた冒険をこの「カーネーション」で集約した、という印象。
たとえば、短気なお父ちゃんはちゃぶ台ひっくり返し、糸子を殴りつけ、親友@悪友、腐れ縁の奈津は糸子の結婚式の日まで「あほ!ぶた!」とけなす。

戦地から心に傷を負って帰ってきた幼なじみを励まそうと余計なおせっかいをして心の病を悪化させた時には、近所の親しい優しいおばちゃんだったはずの彼の母親に「あんたのおせっかいはな、毒や!」と夜叉の形相でねめつけられる。
このシーンは私にトラウマのように鋭く突き刺さったまま、今も怖くて忘れられません。

しかもこのことで断絶したこの家族との交流をそこのお嫁さんがなんとかとりなそうとするけれど、ふてくされた態度で「私にはそっちのことはなんも関係ない」と言い放つヒロイン。反省してないんです。

決して優等生で正しいヒロインではありませんでした。まるで隣で息づく親しい隣人のようにありのままの姿で欠点もさらすのです。

今までの朝ドラマとの決定的な違いは、ヒロインが不倫に走ること。
これは実在のモデル、コシノ三姉妹の母の本物のエピソードなのではずせなかったんでしょうね。
先に自叙伝を読んでいた我が家では、この決して美しいばかりではないエピをどう処理するのか興味津々、ハラハラしながら見守っていました。

ヒロイン自体は未亡人なので問題ないのですが、相手には長崎で原爆被爆した妻と二人の子供がいました。
でも魅かれあい恋におちてしまう2人。
そこを父、夫、ともだち、憧れのお兄さん、と周りの男性たちを失い、女でひとつで家族を養う糸子がふと女に戻る瞬間、許されてもいいかもと納得させる流れに持っていきました。

片思いと知りつつ、ある仕事の終わりに「これで最後やね。これだけ言わせて、後悔しないように。私あなたが好きでした。」と恥ずかしながら告白する糸子に、相手も「僕も好きです」と告げるんです。
それからヒロインは彼と一緒に同じ家で仕事していく。
実際は家族と離れ2人だけの隠れ家を持ったようですが、さすがにそこまでは描いていませんでした。

不倫を周囲や親戚、亡き夫の弟たちに責められる親族会議の席で、娘たちが「お母ちゃんを勘忍したって。好きなようにさせ立って下さい、お母ちゃんはまちがったことしたことないもん」と訴えた事実は取り入れていました。

ある日憑き物が落ちたように別れ、そのエピはもうどうでもいいよね、と思っていたのに、老年でまた再燃。
昔糸子の家に様子を見に来て「お父ちゃんを返せ」と叫んだ姉弟が、糸子を許すというけじめをつけさせたのです。
きっと不倫の部分に不満を抱いた視聴者に許しを請う終え方だったのかなと思います。

そうして激動の人生を生き抜いた糸子。
三姉妹の活躍という大きな財産をこの世に残し、静かに去って行きました。

最終回より前にヒロインは亡くなり、最終回の冒頭のナレーションで、「おはようございます、私は死にました。」
でもみんなの側にいるというんです。風や緑の葉や小川のせせらぎに乗り、商店街にも現れ、おもろいことを求めて自由にあっちこっち動きながら皆を見守っているという糸子。

この偉大なる母、糸子の生涯が朝ドラになるというエピで終えた最終回。最後に物語の一話の冒頭がテレビ画面から流れるところでエンドでした。

今までにない強烈な印象を残してくれた「カーネーション」。演じられた方々も仲良く交流を続けているようです。それぞれの場で活躍されることでしょう。
見終わった我々は、脱力、放心状態で、とても寂しい気持ちです。
プチ廃人といったところでしょうか。

当分は劇中のOSTを聞くだけで涙腺と心の鍵が緩みそうです。










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Posted by まりあんぬあしゅー on 01.2012   0 comments   0 trackback
Category :地上波

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